◆住宅市場上向き、地域差は大
マイホーム市場が活発化し、供給が減っている。今年第1四半期、売りに出ていた住宅戸数は、昨年の同じ時期に比べて17%少なかった。「オランダ不動産仲介業者クラブ（NVM）」が4月7日に発表した四半期報告でわかった。2016年第1四半期、マイホーム購入希望者1人に対する売家戸数は平均10戸。昨年の同じ時期は15戸だった。
マイホーム市場は好調で、NVMのフッケル（Hukker）会長が7日に語ったところでは、すでに11四半期連続で伸びている。今年第1四半期にNVMの加盟業者を通じて売れた住宅数は、1年前に比べて20%増加した。また、価格も上昇している。住宅平均価格は、1年前に比べて5.5%高の平均22万5000ユーロになっている。ただし、危機前のレベルにはまだ回復していない。当時に比べると、現在の価格は9%以上低い。
フッケルNVM会長によれば、都市部と地方の違いは「依然として大きい」。アムステルダムでは、全国的な傾向に反して買い手がついた住宅戸数は2%低下したが、価格は1年間で20%も値上がりしている。ユトレヒト（Utrecht）、フローニンゲン（Groningen）といった都市も、アムステルダムほどではないにせよ、売り手市場だ。これに対して、北ブラーバント（Noord-Brabant）州の地方、フローニンゲン州南東部、北ホラント（Noord Holland）州デン・ヘルデル（Den Helder）周辺では、全国のその他の地域に比べて遅れが目立つ。
フッケル会長は、「住み替え」の流れが若干滞っていることを警告している。会長によると、滞りの原因のひとつは、「今、マイホームを売ってもローンの残金を返済しきれないのでは」と心配して、さらに値上がりするのを待つ世帯が多いことにある。また、今の低金利にもかかわらず、経済危機に対する根強い恐れもある。ただし、フッケル会長によると、これは必ずしも悪いことではない。「消費者が抱える不安は、新たなマイホームバブルの到来を防止する役目も果たす」という。
(NRC 4月7日）
◆アムステルダムの公共交通、現金廃止へ
アムステルダムのバスとトラムで9月から、運賃の支払い方法が段階的にデビットカードに切り替えられる。アムステルダムの公共交通会社「GVB」は、将来的に車内での現金の使用を完全に止めたい考えだ。ただ、それにはアムステルダム行政地域から許可が必要だ。
アムステルダムではここ数カ月の間に、バスの運転手と警備員が襲われる事件が7件発生している。安全に不安を覚える運転手らは、車内での現金取り扱い廃止を求めて、何度か示威行動を実施した。GVBは、デイチケットの車内販売の即刻停止とデビットカードへの切り替えについて調査、検討することを決めた。
(NRC 4月7日）
マイホーム市場が活発化し、供給が減っている。今年第1四半期、売りに出ていた住宅戸数は、昨年の同じ時期に比べて17%少なかった。「オランダ不動産仲介業者クラブ（NVM）」が4月7日に発表した四半期報告でわかった。2016年第1四半期、マイホーム購入希望者1人に対する売家戸数は平均10戸。昨年の同じ時期は15戸だった。
マイホーム市場は好調で、NVMのフッケル（Hukker）会長が7日に語ったところでは、すでに11四半期連続で伸びている。今年第1四半期にNVMの加盟業者を通じて売れた住宅数は、1年前に比べて20%増加した。また、価格も上昇している。住宅平均価格は、1年前に比べて5.5%高の平均22万5000ユーロになっている。ただし、危機前のレベルにはまだ回復していない。当時に比べると、現在の価格は9%以上低い。
フッケルNVM会長によれば、都市部と地方の違いは「依然として大きい」。アムステルダムでは、全国的な傾向に反して買い手がついた住宅戸数は2%低下したが、価格は1年間で20%も値上がりしている。ユトレヒト（Utrecht）、フローニンゲン（Groningen）といった都市も、アムステルダムほどではないにせよ、売り手市場だ。これに対して、北ブラーバント（Noord-Brabant）州の地方、フローニンゲン州南東部、北ホラント（Noord Holland）州デン・ヘルデル（Den Helder）周辺では、全国のその他の地域に比べて遅れが目立つ。
フッケル会長は、「住み替え」の流れが若干滞っていることを警告している。会長によると、滞りの原因のひとつは、「今、マイホームを売ってもローンの残金を返済しきれないのでは」と心配して、さらに値上がりするのを待つ世帯が多いことにある。また、今の低金利にもかかわらず、経済危機に対する根強い恐れもある。ただし、フッケル会長によると、これは必ずしも悪いことではない。「消費者が抱える不安は、新たなマイホームバブルの到来を防止する役目も果たす」という。
(NRC 4月7日）
◆アムステルダムの公共交通、現金廃止へ
アムステルダムのバスとトラムで9月から、運賃の支払い方法が段階的にデビットカードに切り替えられる。アムステルダムの公共交通会社「GVB」は、将来的に車内での現金の使用を完全に止めたい考えだ。ただ、それにはアムステルダム行政地域から許可が必要だ。
アムステルダムではここ数カ月の間に、バスの運転手と警備員が襲われる事件が7件発生している。安全に不安を覚える運転手らは、車内での現金取り扱い廃止を求めて、何度か示威行動を実施した。GVBは、デイチケットの車内販売の即刻停止とデビットカードへの切り替えについて調査、検討することを決めた。
(NRC 4月7日）