◆中堅都市の家賃、急騰
民間賃貸住宅（自由セクター）の平均家賃は、全国的に上昇しているが、とりわけランドスタット（西部4大都市とその周辺）外の中堅都市で、前代未聞の水準に達している。住居賃貸会社「パラリウス（Pararius）が今年第1四半期に同社サイトを介して賃貸された住居1万671戸の情報をまとめた数字でわかった。これによると、新入居者の家賃は、1年間で5.9%上昇している。
上昇が著しい都市は、アペルドールン（Apeldoorn、20.2%）、アルメーレ（Almere、18.8%）、アーメルスフォールト（Amersfoort、15.4%）、ティルブルフ（Tilburg、13.6%）など。他にライデン（Leiden）、ナイメーヘン（Nijmegen）、エンスヘデー（Enschede）でも、最低で8%上昇している。これらの都市の1平方メートル当たりの平均家賃は、パラリウスの調査開始以来、最高額になっている。
1平方メートル当たりの賃貸料の上昇が最も激しかったのはズーテルメール（Zoetermeer）で、20.8%上昇して11.50ユーロになった。パラリウスによると、ズーテルメールは、ライデン、ハーグ、ロッテルダムといった都市から近く、これら都市からの転居先として、人気を集めている。
家賃の絶対額では、今もなおランドスタットがその外より高い。ただ、上昇幅は、ランドスタット外の方が大きい。パラリウスによると、これは、すでに数四半期続いている傾向だ。例えば、アムステルダムの平均家賃は1平方メートル当たり22.48ユーロだが、上昇率は2.2%だ。また、ユトレヒト（Utrecht）では、16.05ユーロ、1.3％となっている。
(NRC 5月8日）
◆若者の安楽死依頼増加
安楽死を望む人を支援する医療施設「命の終わりクリニック（Levenseindekliniek）」に昨年、156人の若者から安楽死の依頼があった。前年に比べて63%増だ。そして、このうち、実際に安楽死が実施されたのは7人だった。前年は2人だった。クリニックが5月2日に発表した安楽死依頼件数とその背景に関する詳しいデータで、わかった。クリニックは、若者からの依頼の増加について「目を引く」としている。
命の終わりクリニックは、全国を巡回する医師と看護師のおよそ60チームで形成され、「自分のホームドクターによる安楽死が不可能」という人の安楽死依頼を判定している。
オランダで実施される安楽死（昨年は6500件以上）の10%余りは、このクリニックの医師によって実施されている。オランダの安楽死法（2002年施行）では、「絶望的で耐えられない苦痛を抱える人」は安楽死の対象となりえる。
昨年は、「もう生きていたくない」という若者たちに多大な注目が集まった。1月末、重い精神疾患を抱える29歳のアウレリア・ブラウエルス（Aurelia Brouwers）さん（女性）が、このクリニックによって安楽死した。アウレリアさんは、「精神的障害を持つ人の安楽死に対するタブー視を打ち破りたい」として、自ら、安楽死前の最期の数週間を「RTLニュース（RTL Nieuws）」に記録してもらった。
クリニックの新しいデータから、アウレリアさんのような人が他にも大勢、安楽死を望んでいることがわかったという。クリニックは、若者からの依頼がなぜ突然増加しているのか、その理由は説明できないという。しかし、その多くは、精神的な問題を抱える若者で、クリニックが「絶望的な苦痛を抱えている」、「すなわち、治療の方法が全くない」と判定することができないケースだ。つまり、実際に安楽死が認められることはほとんどない。
安楽死を望み、安楽死を実施される若者のデータは、まだ長期にわたる記録がない。医師による安楽死実施が慎重なものであったかどうかを審査する地方審査委員会は、2016年、30歳未満で安楽死が実施された人の数を16人と報告している。
(NRC 5月3日）
民間賃貸住宅（自由セクター）の平均家賃は、全国的に上昇しているが、とりわけランドスタット（西部4大都市とその周辺）外の中堅都市で、前代未聞の水準に達している。住居賃貸会社「パラリウス（Pararius）が今年第1四半期に同社サイトを介して賃貸された住居1万671戸の情報をまとめた数字でわかった。これによると、新入居者の家賃は、1年間で5.9%上昇している。
上昇が著しい都市は、アペルドールン（Apeldoorn、20.2%）、アルメーレ（Almere、18.8%）、アーメルスフォールト（Amersfoort、15.4%）、ティルブルフ（Tilburg、13.6%）など。他にライデン（Leiden）、ナイメーヘン（Nijmegen）、エンスヘデー（Enschede）でも、最低で8%上昇している。これらの都市の1平方メートル当たりの平均家賃は、パラリウスの調査開始以来、最高額になっている。
1平方メートル当たりの賃貸料の上昇が最も激しかったのはズーテルメール（Zoetermeer）で、20.8%上昇して11.50ユーロになった。パラリウスによると、ズーテルメールは、ライデン、ハーグ、ロッテルダムといった都市から近く、これら都市からの転居先として、人気を集めている。
家賃の絶対額では、今もなおランドスタットがその外より高い。ただ、上昇幅は、ランドスタット外の方が大きい。パラリウスによると、これは、すでに数四半期続いている傾向だ。例えば、アムステルダムの平均家賃は1平方メートル当たり22.48ユーロだが、上昇率は2.2%だ。また、ユトレヒト（Utrecht）では、16.05ユーロ、1.3％となっている。
(NRC 5月8日）
◆若者の安楽死依頼増加
安楽死を望む人を支援する医療施設「命の終わりクリニック（Levenseindekliniek）」に昨年、156人の若者から安楽死の依頼があった。前年に比べて63%増だ。そして、このうち、実際に安楽死が実施されたのは7人だった。前年は2人だった。クリニックが5月2日に発表した安楽死依頼件数とその背景に関する詳しいデータで、わかった。クリニックは、若者からの依頼の増加について「目を引く」としている。
命の終わりクリニックは、全国を巡回する医師と看護師のおよそ60チームで形成され、「自分のホームドクターによる安楽死が不可能」という人の安楽死依頼を判定している。
オランダで実施される安楽死（昨年は6500件以上）の10%余りは、このクリニックの医師によって実施されている。オランダの安楽死法（2002年施行）では、「絶望的で耐えられない苦痛を抱える人」は安楽死の対象となりえる。
昨年は、「もう生きていたくない」という若者たちに多大な注目が集まった。1月末、重い精神疾患を抱える29歳のアウレリア・ブラウエルス（Aurelia Brouwers）さん（女性）が、このクリニックによって安楽死した。アウレリアさんは、「精神的障害を持つ人の安楽死に対するタブー視を打ち破りたい」として、自ら、安楽死前の最期の数週間を「RTLニュース（RTL Nieuws）」に記録してもらった。
クリニックの新しいデータから、アウレリアさんのような人が他にも大勢、安楽死を望んでいることがわかったという。クリニックは、若者からの依頼がなぜ突然増加しているのか、その理由は説明できないという。しかし、その多くは、精神的な問題を抱える若者で、クリニックが「絶望的な苦痛を抱えている」、「すなわち、治療の方法が全くない」と判定することができないケースだ。つまり、実際に安楽死が認められることはほとんどない。
安楽死を望み、安楽死を実施される若者のデータは、まだ長期にわたる記録がない。医師による安楽死実施が慎重なものであったかどうかを審査する地方審査委員会は、2016年、30歳未満で安楽死が実施された人の数を16人と報告している。
(NRC 5月3日）